
2024年9月からイギリス、ロンドンの大学院に進学中のmujicoです
今回は、イギリスの修士が1年で取れることについて、実際に修士を1年やってみた私の立場からメリット・デメリットについてお伝えしたいと思います!
- 30代でSE兼キャリコン → イギリス大学院に在学中の純ジャパ女子
- ロンドンの大学院(UCL)にて教育学を勉強済
- 現在は日本で転職活動中
はじめに

日本では、大学院(修士)というのは、一般的には2年間で取得するものになると思います。
しかし、イギリスでは、多くの場合、修士号であれば1年間で取得が可能です。
まれに、2年での修士号もありますが、スタンダートが1年間というのはなんだか不思議な気もします。

実際に、私もこの「1年間で修士が取れる!」という点に魅力を感じたのも事実です。
今回は、この修士1年間って実際どうなの!?という点について、実際に修士を卒業した筆者がお答えします。
イギリス大学院の1年間の流れ
では、実際に1年間の大学院の大まかな流れを見ていきましょう。
この流れなどは、大学やコースによって大きく異なりますが、私(UCL教育学)だと、以下のような1年間になりました。
- 2024/10Term 1が始まる
授業は週に1-2程度。基本的には、予習で時間が取られます
- 2024/12Term 1が終わり、冬休みへ
12月頭に終わりになり、ここから冬休み兼Term1の課題(Assignment)対応
- 2025/1Term 2が始まる
授業は週に1-2程度。課題が終わってなければTerm1の課題を引き続きやりながらの対応になります。
さらに、卒論のテーマを決めて、大枠を提出する必要があります - 2025/3Term 2が終わり、春休みへ
3月末にTerm2が終わり、Term2の課題をひたすらやる日々。それと同時に、卒論の内容を詰めて、指導教官と会話を重ねていきます。
- 2025/5Term3 が始まる
授業は週1、またはないという人もいます。Term2の課題と並行して卒論の内容を粛々と書いていきます
- 2025/7Term3が終わり、卒論期間へ
ここからはTerm3の課題と、卒論を並行して行います。
- 2025/9卒論提出
卒論と課題を提出します。
簡単に言ってしまえば、Termが1-3まであり、その間に長期休暇(1ヶ月〜1ヶ月半)があるという流れで、最後の夏以降は修論のみとなっていきます。
実際に見てみると、2025年1月からは授業と並行して、卒論に少しずつ取り組んでいき、最終的に7月以降は卒論1本で書いていくという流れになります。
周りの他の教育学の子達に聞くと、場合によっては、Term1からしっかりと卒論に向けてやっていくところもあるようで、1年修士だと、卒論を考えながら授業を受けるという形になると思います。

やってみると、卒論は本当にハードでした…!
修士1年のメリット
卒論や授業の面での、大変さ、バタバタ感はあるものの、修士が1年だからこそのメリットも多くあります。
ここでは、自分が感じたイギリス大学院のメリットについてお伝えします。
トータルコストが安い
留学の期間が1年間減るということは、トータルのコストが下がるということになります。
実際に、多くの欧米諸国と比較しても、イギリスは修士のトータルコストが安い傾向にあります。
地方都市を選んで、大学院に進学すれば、アメリカやオーストラリアへの留学よりも安くなる可能性が高いです。

お金の部分で、イギリスに魅力を感じている人は多いのではと思います。
修士が1年でもらえる
修士取得がメインであれば、時間的なコストも節約できるので、魅力的です。
実際に、修士号が必須の職種へ応募したい場合、イギリスで1年で修士を取得し、条件を満たすという手もあります。
キャリアブレイクを短くできる
これは、社会人向けのメリットですが、大学院に留学することで、仕事を一旦やめなければいけない場合、
キャリアをストップしてしまうことになります。
通常の修士では2年間のストップになりますが、イギリスであれば1年で終わるため、キャリアブレイクを短くすることができます。
今後、日本に帰って仕事をする人の場合は、この点もメリットになると思います。
修士1年のデメリット
時間がない、余裕がない、体力がない…
こんなに一気に書くのもアレですが、本当に時間がない!
先ほども記載した通り、修論に関してでいえば、ある程度構想・テーマを持った状態で大学院に行った方がいいと思います。そういうふうにしないと、なかなか修論に実りある文章を書けなくなります…
また30代で感じるのが、体力のなさ!笑
余裕のなさからくるものですが、本当に楽しむだけの体力がなかったです…もう少しゆったりとした時間をストレスなく過ごせる方が、自分的にはあってたのかな〜と後悔もしました。
学外活動が難しい
これは、インターンシップ・ボランティアなどのことです。
もちろん体力がある人は、この1年をこなしながらしっかりインターンもしていたのですが、体力のないアラサーには、月に1回程度のボランティアをすることで精一杯で、難しかったです。
また、UNESCOやOECDなど国際機関へのインターンを考えている方は、修士中にしか応募できないポジションがあるので、イギリスの修士1年の範囲内では、難しいなと感じることも多かったです。

この点は、留学したからこそ見えてきた点かなと思います…!
実際やってみて…
留学は、想像以上に大変な経験です。
授業の部分もそうですが、慣れない環境で勉強をするということ自体が大変で、うまくいかないことも多いと思います。
実際自分は、大学院留学の最中にインターンを検討していたのですが、あえなく断念しています…

金銭的な面や精神的な面でもタフでないと、1年間でさらに新しいことをするのは難しいです…!
このあたりを考慮した上で、留学は検討した方がいいと思います。
しかし、自分自身はどちらかというと、大学院に行きたいというよりもイギリスに行きたい!という気持ちが強く、他の国への留学となると優先度が低かったのも事実。
この辺りは、トレードオフなので、メリット・デメリットよく考えて留学を検討することをおすすめします!

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