イギリス大学院準備

【2024年版】イギリス大学院1年間でかかる生活費計算してみた

イギリス大学院準備
mujico
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2024年9月からイギリス大学院に進学予定のmujicoです

前回の記事では、イギリス大学院の学費についての記事を書きました。

>> 【2024年版】イギリス大学院の学費調べてみた

そして今回は、家賃や日々の食事などを含んだ「生活費」についてです。
実際に、どのぐらい生活費でかかるのか、この点について、2024年7月現在のレート(1ポンド= 200円)をベースに計算してみましたので、ご紹介しようと思います!

※以降、全ての計算は1ポンド200円をベースに計算しています

本記事は、2024年7月の最新のポンドの価格に更新しています✍️
価格が変動し次第、適宜更新してきますが、あくまでも参考値としてご確認ください!

イギリス全土の生活費について

ビザ申請の際に必要な「生活資金」とは

まず、全体的な費用として、公的に挙げられているものを確認しようと思います。


イギリス大学院へ留学するためには、ビザが必要です。
大学院留学の場合は、Tier4(学生ビザ)というビザタイプを申請しますが、その際に、「イギリスで生活できるだけのお金を持っている」という証明が必要です。
この生活資金の目安が以下となっています。

生活資金証明
ロンドンでの滞在 £1334 per month(26万6800円
それ以外の地域  £1023 per month(20万4600円

mujico
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日本円にすると、滞在費だけでかなりかかるなという印象…!

これはあくまで目安でしかありませんが、ロンドンの場合は26万円、それ以外の地域では20万円ほど、生活費がかかる想定です。
ロンドンで生活する場合は、それ以外の地域と比べて1.3倍のお金が必要そうということがわかります。

では、ここからはそれぞれの地域ごとに、大学などで記載されている生活費を見ていこうと思います。

ロンドン

london の街並み

イギリス全土で最も生活費が高い場所は、イングランドの首都ロンドンです。
先ほども紹介しましたが、他の都市に比べて大幅にコストがかかります。

このロンドンにキャンパスをおいている大学2つが公式HPに記載している生活費を見ていこうと思います。

UCL(University College of London)

ロンドンの中心部、ブルームズベリーやカナリー・ワーフにキャンパスを置いているUCLの生活費(living cost)についてです。
大学の公式HPにて、だいたいのコストが記載されています。
https://www.ucl.ac.uk/scholarships/how-much-does-it-cost-study-ucl

費用感はこんな感じ

UCLにおける1ヶ月の費用
NOカテゴリ費用(月額)備考
1寮費£988
2食事£182
3教材等£21
4携帯£9
5交通費£110
6その他£21
合計£1331
(円)26万6200円

寮は、一人部屋でシャワーやキッチンなどをシェアするタイプのものの平均の値段を使っています。

合計は、先ほどのビザで必要とされる生活資金とほぼ同じになりました
もちろんそれぞれ節約できる点も多いと思いますが、だいたいの値段としては、このぐらいが一般的そうです。

Imperial Collage London

ロンドンの高級住宅街、ケンジントン・アンド・チェルシー地区(ロンドンにおいて、最も生活費が高いとされる地区)にメインキャンパスが位置しているImperial Collage Londonの生活費について見ていきます。

生活費(living cost)については、以下に記載がありました。
https://www.imperial.ac.uk/students/fees-and-funding/managing-your-money/living-costs/

上のHPを参考にして、費用感を算出してみました。

Imperial Collage Londonにおける1ヶ月の費用
NOカテゴリ費用(月額)備考
1寮費£912
2食事£308
3交通費£129
4その他£218
合計£1566
(円)31万3200円

UCLと比較した場合、食費として記載されている額が、1.5倍ほどになっています。この辺りは概算でしかないので、なんとも言えませんが、どちらが正しいのか少し気になります…

その他の費用感も少し高めに計算されており、トータルは約29万とお高め。キャンパスが位置しているところが、ロンドンの中でもかなり高級な地区なので、その点もあるかもしれません。

その他の地域

ここからは、ロンドン外の地域を見ていきます。
以下の5つの地域に位置する大学が公表しているliving costを元に、どのぐらい差があるのか見ていきましょう!

  • Manchester (マンチェスター)
  • Leeds (リーズ)
  • Brighton (ブライトン)
  • Cardiff (カーディフ)
  • Glasgow (グラスゴー)

Manchester – The University of Manchester

manchesterの街並み

イングランド北西部に位置する、工業やサッカーでも有名なマンチェスター。都市として5番目に大きい都市です。
日本でも有名なマンチェスターにキャンパスがあるマンチェスター大学が、living costを公表しています。
https://www.manchester.ac.uk/study/experience/student-life/living-costs/

The University of Manchesterにおける1ヶ月の費用
NOカテゴリ費用(月額)備考
1寮費£715
2食事£183
3交通費£48
4携帯代£21
5教材£26
6その他£213.35
合計£1206.35
(円)24万1270円

費用感は、ロンドンに比べると安価になりますが、24万円ということでビザでの生活資金に比べると少し高めです。
ただ寮費を除けば、だいたい月500ポンドつかうという計算で、約10万円ほど。日本でも、大都市である程度暮らす場合、それぐらいかかる場合も多いと思います。

Leeds – The University of Leeds

leedsの街並み

リーズはイングランド北部に位置する都市で、3〜4番目に大きな都市と言われています。商業都市として、オフィスなどもあるようなところです。

ここでもThe University of Leedsのliving costを見てみようと思います。
https://www.leeds.ac.uk/research-fees/doc/living-expenses

The University of Leedsにおける1ヶ月の費用
NOカテゴリ費用(月額)備考
1寮費£450 – 999
2食事£84 – 126
3その他£168 – 252
合計£702 – 1377
(円)14万 – 28万

費用感がレンジで書かれているので、実際のところどこがアベレージなのかがわからないのですが、だいたい中央の金額が20万ぐらいなので、マンチェスターに比べると低く見積もられています。

ただし、他の大学で含まれている「携帯代」や「交際費」などが含まれていないという記載もあるため、最終的にはManchesterと同じぐらいの費用感になりそうです。

Brighton – The University of Sussex

brightonの海沿い

開発学を学ぶ方には非常に有名なサセックス大学は、イングランドの南東部の中央都市であるブライトンに位置しています。
実は、私も語学留学でこの南東地域に留学をしていたので親しみがある地域です。
>> 参考:語学留学で滞在したイーストボーンの紹介

リゾート都市として有名で、娯楽施設も多いため、勉強もしながら生活を楽しみたい方にピッタリの地域だと思います。

サセックス大学が提供しているliving and accommodation costsを見ていきます。
https://www.sussex.ac.uk/study/fees-funding/living-costs

The University of Sussexにおける1ヶ月の費用
NOカテゴリ費用(月額)備考
1寮費£519 – 798
2携帯代£13 – 24
2食事£110 – 133
4教材£10 – 24
3その他£168 – 252
合計£780 – 1165
(円)15万 – 23万

こちらもレンジで表記されているため、中央値が不明ですが、だいたいのお値段としては、おそらく19万が平均のお値段になりそうです。
今まで見てきた地域の中で、一番お手頃な価格帯となっています。

Cardiff – The University of Cardiff

cardiffの街並み

続いて、イングランドからみて、西部に位置する「ウェールズ」の首都であるカーディフを見ていこうと思います。

カーディフは、ウェールズ最大の都市であり、比較的ロンドンからもアクセスが良い都市です。ウェールズで最も有名な大学The University of Cardiffが公表している生活費を見ていきます。
ちなみに、大学側がかなりわかりやすい表を公表しているので、カーディフ大学を検討していない方も一度見てみると、生活費のイメージがつきやすいのでおすすめです!
https://www.cardiff.ac.uk/study/student-life/living-costs

The University of Cardiffにおける1ヶ月の費用
NOカテゴリ費用(月額)備考
1寮費£619
2携帯代・TV代£22
2食事£256
4教材£17
3その他£214
合計£1128
(円)22万5600円

ウェールズ全土が、全体的にイングランドに比べて安価に生活できる地域であるため、全体コストとしても比較的低めになっています。
特に寮費が安そうなのが魅力的ですね。

とはいえ、22万円というわけで、ビザの生活資金よりは若干高め。食事代が他の大学よりもかなり高く見積もられている気がするのが気になります…。そこを抑えらればだいぶお手頃な気がします。

Glasgow – The University of Glasgow

glasgowの街中

最後に、イングランドからみて北部に位置する「スコットランド」にある第二の都市グラスゴーを見ていこうと思います。

グラスゴーはTIME OUTとロンドンで創設されたシティガイドの2022年版で、世界中で二番目にお手頃な都市として紹介されており、比較的安価で生活できる地域です。

The University of Glasgowに記載されている内容が、トータルコストのみだったため、詳細がわかりませんが、以下のページに記載があります。
https://www.gla.ac.uk/study/studentlife/costofliving/

We estimate that it will cost you £11,300 – £16,000 per year to live and study at Glasgow, but it could be more or less, depending on factors such as your choice of accommodation and your lifestyle (published October 2023).

グラスゴーで勉強するには、年間約£11,300 – £16,000かかると予測しています。これは、どこに住むのか、どのような生活をするかによって変動します。(2023年10月)

https://www.gla.ac.uk/study/studentlife/costofliving/

というわけで、この値段を12で割って1ヶ月の値段にすると、毎月£942 – £1334となります。日本円で18万8400円 – 26万6800円。レンジ的には、少しお高めな印象を受けます。

まとめ

これまで7つの大学の毎月の費用感を見ていきました。
改めて、以下にまとめてみようと思います。

大学側で公表されているコストまとめ
  • ロンドン
    UCL 約26万円
    Imperial Collage London 約31万円
  • マンチェスター
    The University of Manchester 約24万円
  • リーズ
    The University of Leeds 約14万 – 28万円
  • ブライトン
    The University of Sussex 約15万 – 23万円
  • カーディフ
    The University of Cardiff 約22万円
  • グラスゴー
    The University of Glasgow 約18万 – 27万円


これ以外にも大学側が公表しているliving cost / expenseがあるかと思います。私もいくつか有名な大学のページを確認しましたが、一旦今回は

自分の行きたい大学、またその地域に近い大学などの費用感を参考にすると、実際の生活費のイメージがしやすいと思います。

おわりに

今回はビザの生活資金証明の価格から、様々な大学が公表している生活費について見ていきました。

確認した限りですと、やはりロンドンは、生活費が高いというのが伺えます。
しかし、その他の都市で見てみると大きな差はそこまでないかも?と思いました。

リーズやブライトンはお手頃になる可能性が高いですが、他の大学の記載形式が違うため、他の大学でも寮の選択で安価なものを選択すれば近い価格帯で生活できる可能性もあります。

また、ビザ申請の際に必要な生活資金で書かれている価格帯よりも高くなる可能性はあるということは念頭に置いておいた方がよさそうです。

価格帯で都市を選ぶというよりも、「寮タイプを安いものを選ぶ」や「自炊して食事代を減らす」などの選択肢をとって、なるべく節約をすることが重要そうです。

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