イギリス大学院準備

【社会人向け】イギリス大学院出願の推薦状の依頼について

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mujico
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2024年9月からイギリス大学院に進学予定のmujicoです

今回は、社会人にとって悩みの種になりやすい、イギリス大学院出願に必要な推薦状についてお話したいと思います。

そもそも推薦状とは

イギリス大学院出願の際には、多くの場合、推薦状(reference letter)の提出を求められます。

これは、出願している人物が第三者からどう評価されているのかを確認するための資料です。その人の人柄やアカデミックでの功績をその人をよく知る人が記載することで、身分を示し信頼を確かなものにできます。

しかし、推薦状の作成は、大学を離れて数年経った社会人にとっては難しい問題の一つです

大学生であれば、周りに教授がいる環境で、推薦状という概念を理解されている方も多いと思います。
しかし、社会人になって数年が経つと、大学時代にお世話になった教授とのコネクションも途絶えてしまうことが多く、周りの上司やマネージャーも推薦状という概念を知らない人も多いため、学生時代に比べて、頼みづらくなってきます。

mujico
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私も社会人8年目での出願となったので、推薦状作成にはかなり時間がかかりました(泣)


その経験も踏まえつつ「社会人がどうやって推薦状を準備していくべきか」について整理します。

推薦状のタイプ

推薦状には大きく分けて2つのタイプがあります。

  • Academic
    • 対象:自分の学部・大学院時代の教授
    • 内容:人柄・能力・アカデミックでの成果
  • Professional(work-related)
    • 対象:元・現会社の上司
    • 内容:人柄・能力・ビジネスでの成果

大学生の方は、Academicの選択肢のみの方が多いと思いますが、社会人になると、Professionalの対象である上司という選択肢も出てきます。

この二つの推薦状のうち誰に頼むべきなのかは、各出願先の大学側が指定しています。
ただし、多くの場合は優先的にAcademicの推薦状を求められ、社会人歴が長い場合(3や4年目以降)、Professionalの推薦状も認められるという記述が多いです。

必ず出願先の大学のHPで、どの推薦状が求められているか確認しましょう!

参考) 各大学の推薦状についての記載

UCLの場合、原則Academicの推薦状が求められ、4年以上職務経験があれば、Professionalも可という記載があります。

UCL selecting your references
If your programme requires two references

We need at least one academic reference from someone who has taught you at degree level. If you have been out of higher education for more than four years you can provide a professional reference instead.

Your second reference can be academic or professional.

https://www.ucl.ac.uk/prospective-students/graduate/selecting-your-references

Edinburgh大学の場合、上司からもらうことも可能と記載があります。

Edinburgh – Choosing your referees

Appropriate people to provide your references would include a Personal Tutor (or equivalent) or another academic who has taught you at undergraduate or masters level. They should be able to comment on your potential to undertake postgraduate study.

If it is a while since you graduated you may be able to supply a work-related reference in place of an academic one. This would typically be written by a line manager.

https://www.ed.ac.uk/studying/postgraduate/applying/your-application/references

推薦状は何枚必要?

続いて考えなければいけないことは、「必要な枚数」です。
多くのコースの場合、推薦状は0〜3枚程度求められます

コースによって推薦状の必要な数が変わるため、準備の際は、自分が出願するコースの中で最大の数を用意する必要があります。

多くの場合は、1または2枚なので、最低2枚ほど用意しておくと良いと思います

誰に推薦状を頼む?

では、実際に推薦状を頼む相手を探す時に、どのようにすればいいでしょうか?

それぞれAcademic、Professionalに分けて説明します。

Academic

社会人になると、大学時代にお世話になった教授とコネクションがある方の方が少ないと思います。

なので、ここに関しては「自分をよく知っている人」というより「ひとまず書いてくれる人」を探すことを優先した方がいいと思います。

もちろんゼミでお世話になった教授などに書類をいただければベストですが、時間が経てば、その方がすでに大学を離れていたり、自分を覚えていない可能性もあります。
ですので、大学時代授業を1コマとったという先生でも、知り合いの方でもとにかく連絡を取ってお願いをしてみることを推奨します。

ここで、簡単に私の例を紹介します。

私は大学卒業からかなり時間が経っていたため、大学時代にお世話になった教授のメールアドレスがわかりませんでした。
そこで、大学のサイトや教授の名前などから検索をして見つけたメールアドレス経由で、詳細をご連絡しました。

2・3回ほどご連絡をして、一番お世話になったゼミの先生にお願いをしました。ご快諾いただけるか不安だったので、他にも1年次でお世話になった先生にもご連絡しましたが、ここはお断りされました。

私は幸運にも、一番私をよく知っているかつ私を評価してくださった教授からもらうことが出来ましたが、もちろん上手くいかない可能性もあるので、早め早めに準備をすることをおすすめします。

Professional

社会人の場合、会社の上司の方が近い関係性が築けている方も多いと思います。

しかし、その分直属の上司などだと、自分が退職することもバレてしまいますので、なかなか頼みづらいという問題があります。

この点については、転職済みの方は、元会社の上司や、社内でも元々自分を面倒見てくれた先輩などに頼むのがおすすめです。今の自分を知ってくれている方が書いてくれればベストかもしれませんが、元上司でも受け付けられることがほとんどだと思います。

私の場合

私は転職組でしたが、1社目の上司の連絡先を知らなかったので、今の会社の元上司の方にお願いしました。
詳細について説明するために個別で打ち合わせを設けて、しっかり説明をした上で、承諾をいただけました。

推薦してくれる人が見つからない場合…

「色々お願いしたけれども、推薦者が見つからない…」
残念ながらそういう場合も、あるかと思います。

その場合、「推薦状が不要なコースに出願する」という手もあります。

例えば、私が出願したThe University of ManchesterのBusiness Psychologyは推薦状が不要なコースです。

また、The University of YorkのPsychology in Educationも、「推薦状が必要な場合がある」という記述があったのですが結果的に提出は不要でした。

もちろん自分が一番行きたいところに行くがベストですが、推薦状で大学院進学を諦めなければいけないのは勿体無いと思いますので、そういう選択肢があるということも念頭にいれつつ準備ができるとまだ安心かなと思います

終わりに

今回は、イギリス大学院の推薦状の頼み方についてまとめてみました。
私も推薦いただける方も見つけるのは苦労しました…特に社会人だと難しいなと感じます。

また別の記事で、どのように推薦状を作っていったかのプロセスについても説明したいと思っています。

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